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親不知入院録 1日目

親知らずを全4本抜歯する関係で入院することになった。二泊三日。全身麻酔

こんな経験世間から見ればへでもねーよと思うかもしれんが若造代表の瀦アイリスとしては貴重な体験なのでここに経過を記す。校正はめんどくさいのでしない。そして、これは全てフィクションです。

 

1日目

 

8:00

起きる。昨日はご飯を食べた後すぐ眠っていたようだ。

菓子パンを食べて支度。

前日用意しておいた着替え等の荷物を詰める。

直前でスマホ充電器忘れたことに気づく。偉すぎて草。

 

9:30

市内病院着。小さい頃から慣れ親しんだ病院だ。

医務室へ行く。今日は自分の他に小さい女の子と太ったオッサンが一緒に入院するらしい。

小さい女の子は1人で入院するのだろうか?もし女の子と一緒の病室だったらどうしよう(?)。夜中寂しくて泣き出すかもしれないから、俺はヒカキンのYoutubeチャンネルをすぐ取り出せるようチャンネル登録しておいた。女の子よ、俺とヒカキンがついているぞ。

 

10:00

体温検査、PCR検査などしたのち病室へ案内される。

俺は女の子と一緒の病室ではなかった。というか、どう考えても当たり前だった。小学生と自分のような成人済みのオタクが一緒になるはずがなかった。

ちなみに、太ったオッサンとは一緒の病室だった。なんでだよ。

 

11:00

麻酔科の先生と話す。麻酔方法、副作用など。全身麻酔なので、点滴で眠らせた後、呼吸補助として喉に管を入れるらしい。俺は意図せずディープスロートの練習をすることとなった。

ちなみに管は新米の救急救命士が実習としてやるらしい。どうぞやってくだせえ。この俺が練習台になって世の為になるなら。

 

12:00

病院食が出てくる。米、野菜、野菜。質素で薄味だがとても慣れ親しんだ味だ。自分ちの料理は薄味がメインだった。

なぜか俺の皿には味噌汁がなかった。米があって味噌汁がないのは不自然だ。もはや看護師に嫌われてしまったのだろうか?

 

13:00

暇だった。俺は親知らず以外は至って健康な人間だ。

自販機で飲み物を買う。待合室に寝たきりの患者と、そいつに面会しにきたオッサン(おそらく、息子)。名前を呼びかけても返事がない。「今朝は元気だったんだけどねえ」看護師が言った。

とても悲しいことを言うようだが寝たきりになって仕舞えば人間はおしまいだと俺は思っている。たらたらと生き延びるより役目を終えたらキッパリ死んでしまった方がいい(自殺しろと言う意味ではない)。身内がわざわざ見舞いに来る必要がなくなるから。あと、生き延びてもその後何も成せないだろうから。

見舞いにきたオッサンはなんで見舞いに来たんだろう。オッサンの母だからだろうか?別に見舞いになんか行きたくないけど身内だから義務感を持って来てるだけかもしれない。俺はスプラトゥーンのことで頭がいっぱいだった。

 

14:00

早川アキの金玉のことを考えていた。

看護師さんからシャワーに入れとの指示。明日は入れない。シャンプーを忘れたので借りた。メリットの、リンスの要らないタイプのやつだった。

シャワー室に入る。脱衣所は籠とゴミ箱が無造作に置かれているだけの部屋だった。あと、でかい鏡があった。とても明日手術を受けるような患者には見えなかった。

 

15:00

執刀医と話す。パソコンをいじいじしながら話すのだが、妙にマウスのエイムがいいことに気がついた。画面のボタンに吸い付くようなマウス使いだった。彼はApexプレイヤーなのだろうか?

歯科衛生士のお姉さんもいた。辿々しい話し方に親近感を得る。最近上手く喋れない。俺はそれを親知らずのせいにしている。

滑舌も肩こりも全て親知らずのせいにしている。その親知らずとも明日でお別れだ。Apexプレイヤーの先生、明日はよろしくお願いします。

 

16:00

暇な時間が続く。引き続き、早川アキの金玉のことを考えていた。

病室にもう1人患者が入ってきた。朝にはいなかったオッサンだった。オッサン達との共同生活が始まった。オッサンばかりに囲まれて困っているが、俺もオッサンだった。女の子は元気だろうか。俺は思い出したかのようにヒカキンのチャンネル登録を外した。

 

18:00

夕食が出てきた。同じく、質素なご飯だった。今日の21時から絶食するので手術前最後の食事だ。しばらくは手術の痛みで物がろくに食べられないだろうから大事に食べる。大事に食べても薄味なのは変わらなかった。俺は山岡家のことを考えていた。

 

19:00

あまりに暇すぎて病院を徘徊する。プリンでも食べようと下の階に赴いたのだが売店は閉まっていた。自販機で、「梅よろし」を買った。ダイドーの自販機はセンスがいいと思う。

 

21:00

消灯。オッサン達はもう鼾をかいていた。明日の手術に胸が高鳴る。遠足の前の日というよりは受験前のような緊張感だった。全身麻酔は100万人に1人帰ってこなくなるらしい(参考)。俺は絶対零度やハサミギロチンのことを考えていた。

俺は100万分の1の確率で、昼間見たような寝たきりの患者になる可能性がある。俺にはまだやり残したことがあるので、そうなっても生き返りたいという願望はある。しかし俺の理論では寝たきりになった人間はお仕舞いだと思っている。そんな時誰か見舞いにきてくれるだろうか?俺は見舞いに来てもらえるに足る人間だろうか。1/1000000ってどう言う確率なんだろうか?一億円当たるのは500万分の1らしい。俺や母さんは毎年サマージャンボを買い続けているが当たったことはなかった。シリアスなことばかり考えてると頭が痛くなってきたので、今日はもう眠る。起床は6時だ。俺はこんな時になってエッチな事ばかり考えていた。

 

1日目 おわり